中小企業の倒産を回避するために、今すぐやるべき5つのこと

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大丈夫?中小企業はマッハの速さで倒産します

2020年は、戦後の混乱期以来の危機ではないかと思っています。

コロナでの自粛生活の重要性をマスコミが盛んに報道したこともあって、経済崩壊についてはどこか「軽く」扱われているようで怖さを感じています。

これだけ長きに渡って経済を止めてしまったので、当然これからが経済的な打撃の本番ですね。

その中で、多くの中小零細企業が存続の崖っぷちに立たされている状況です。

経営者の方にとってはここが腕の見せ所ですね。

この危機をいかに乗り切るかをフルパワーで考えて実行していかなくてはなりません。

会社を倒産に追いやった時に気づいたこと

僕は、かつて会社を倒産させたことがあります。
飲食業で、2店舗お店を経営してました。

もちろん、じわじわと倒産の種は撒いてしまってたのですが、「これはまずいな・・・」と気づいてからは本当にあっという間に倒産まで行きました。

そこで、気づいたのは、会社の危機に気づいたら想像以上のスピードで改善策を繰り出さねば手遅れになるということでした。

この記事では、中小零細企業が倒産の危機に立たされた時に取るべき行動について紹介していこうと思います。

この記事の概要と読んでもらいたい人

この記事は、倒産の危機を回避したい時に行動するべきことをリスト形式で書いていきます。

読むと「そんなん分かっているよ!」と思うかもしれません。
ただ、頭で分かっていてもいざ自分の会社で実行しようとするとなかなか出来ないことが多いです。

なので、ここはあらためてチェックする意味でも読んでいただきたいです。

今まさに危機に面している企業の社長にぜひ読んでもらって、明日から(今日から)即実行して欲しいです。

中小企業の倒産を回避するために「今すぐやるべき5つのこと」

その1 支払いの先延ばし

危機に陥った時は、会社にできるだけキャッシュを貯めることが最優先になります。

将来の利益より目先の現金です。

なので、取引先に対して支払いの先延ばしを要請してください。
全額が難しかったら、分割で何回かに分けて支払う条件に変更してもらってください。

「そんなこと、取引先に対して出来ない」
と思った経営者は、残念ながら近々倒産します。

経営者は対外的にも「見栄」があったり「取引先への恩」があったりします。

なので、この支払いの先延ばしのお願いが出来ないのです。

実は、僕もそうでした。

キャッシュがないのに、お金をサラ金で借りてまで取引先に支払いをしてました。
その結果が倒産です。

「ウチも苦しいので勘弁してください」と言われるかもしれません。
むしろ、そう言ってくるでしょう。

そうしたら「ウチも苦しいので、減額してください」と粘ってください。

格好悪いとか言っていてはダメです。

支払いの先延ばしはあらゆる取引先に打診してください。

その2 売上金の回収

その1でも書いたように、危機的状況ではキャッシュが大事です。

なので、売上金の回収を急いでください。
多少割り引いてでも過去の売上は確保しておくことが良い場合もあります。

相手から「ちょっと待って欲しい」と言われたとしても、一部でもいいので回収するべきです。

なぜなら、納品した先の企業が先に倒産してしまっては、回収不能になるからです。

特に倒産しそうな会社から優先的にキャッシュを回収してください。

できれば手形ではなく、現金で。
今ある手形は早めに割ってでも現金を確保した方が良い場合があります。

もちろん、何でもかんでも手形を割る必要はありませんが、不渡りを出されたら終わりなので、相手方の経営状態を見極めて判断しましょう。

その3 返済のリスケジュール

返済のリスケジュール(いわゆる「リスケ」)とは、借り入れしている銀行などへ返済期間の延長、月々支払い元本の一時先送りなどをしてもらって、月々の返済金額を減らすことを言います。

これを即座に申し入れてください。

もちろん、銀行がOKしないとダメですが、銀行側としても倒産されて債権を回収出来なくなるよりは、リスケしてでも企業を存続させて、将来的に債権回収を行うことの方がプラスになります。

逆に、このリスケを断られる=将来性を見込まれてないということでもあるので、もしリスケを拒否されるようなら、いよいよ危機感を持ったほうがいいかもしれません。

その4 従業員の給与カット

社長としては苦渋の決断です。
社員の給与をカットするとなると、社員から恨まれます。

これは、残念ながら恨まれます。

ただ、会社を倒産させてしまっては社員の働き場所を無くしてしまうことになるので、給与をカットしてでも会社を存続させるように努めましょう。

それが原因で、会社を去る社員がいたとしても、それは仕方ないこと。

倒産の危機にあっては、そういう割り切りも必要です。

こういうことを言うと「分かってるけどそんな事出来ない」という経営者が大半です。

あえて言うと、だから倒産するのです。

くどいようですが、僕がそうだったから。

社員の給与を金を借りてまで支払っていて、あっという間にキャッシュアウトしました。

倒産するほうが、社員としては困るのです。そう思って(心で泣きながら)給与カットを伝えてください。

その5 商品の絞り込み

これは、絶対とは言えないですが、もしもこの機会に出来るのならやったほうがいいです。

売り物の商品ラインナップの中には「売れる商品」と「あまり売れない商品」がありませんか?

その場合は、思い切って売れない商品の販売をやめて下さい。

売れる商品だけに絞り込んで、仕入れや販売活動をその商品に集中させるのです。

「選択と集中」です。

最近の例で言います。

コロナの自粛が続くさなか、近所の居酒屋さんがランチタイムのお弁当販売を始めました。

居酒屋のランチ販売の是非は置いておくとして、問題はそのメニューです。

なんと、6種類ものお弁当を販売するというチラシを近所に撒いていたのです。

これ、ダメです。

6種類ものメニューを作るオペレーション、それぞれに使う食材の用意など、これでは忙しいだけです。

僕がお弁当販売するなら、メニューは「特製日替わり弁当」1種類のみにします。

それでこそ、効率よく、無駄な経費も時間もかけずに売り上げることが出来るのです。

このように、売れ筋の商品だけに絞るという方法もアリです。
危機を乗り切る期間だけでもいいので、商品を絞ることも考えてみるべきでしょう。

倒産の危機を乗り切るためには・・・

倒産の危機を乗り切るためには、とにかく「スピード」が大事です。

今、コロナの事で、どの会社も大変だということは理解されます。
なので、早く行ったもの勝ちのところはあります。

相手が同じように「支払いの先延ばし」や「売上の早期回収」に来る前に、先手を打っておくべきです。

ポイントは、今日挙げたようなことは、同時並行で一気に行うことです。

どれも、社長としては「メンツ」や「プライド」「見栄」「恩義」など、実行しにくいことばかりだと思います。

会社を倒産させたことのある、僕が今思うのは、やっぱり

「倒産させるのが一番迷惑」

ということです。

心を鬼にして、心で涙して、断行していくことをおすすめします。

まとめ

中小企業の倒産を回避するために「今すぐやるべき5つのこと」

  1. 支払いの先延ばし
  2. 売上の回収
  3. 返済のリスケジュール
  4. 従業員の給与カット
  5. 商品の絞り込み

この5つをスピード重視で行って、倒産を回避しましょう!

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