人事考課で部下からの評価も考慮される時代
部下からどう評価されるのか?
人事考課でもマネジメントの能力の指標として、部下からの評価を取り入れている企業も増えてきました。
部下にとって良い上司なのか?
働きやすい環境を整えてくれるのか?
人望はあるのか?
自分が部下であった時のことを思い出せば分かると思うのですが、上司を見る目はとても厳しいものです。
役職が上がって、部下を持つようになると、それまでとは逆に厳しい目に晒されるのですね。
良い評価や評判は、黙っていても自分の耳に入ってくるもの。
ですが、悪い評価や評判はなかなか自分の耳には届きません。
知らず知らず、部下からの信頼やリスペクトが無くなっていき、気づいた時には総スカンをくっていた、なんてことになったら修復は難しくなります。
部下から嫌われて落ちぶれ、部下と向き合って復活した過去
僕は、飲食業をしていたころ、部下である従業員に総スカンをくらって廃業に追い込まれました。
あの時のことは、今思い出してもツライです。
お店を任せていたチーフからは「労基に訴える」と言われたし、
若手の社員からは「あなたのことは大嫌いです」と言われて辞められたし、
ベテランの職人からは「あんたにはついていけない」と無視されました。
結局、廃業して自己破産することになってしまったのです。
その後勤めたハウスメーカーで、恩人である上司に出会い、その人に
「人としてどうあるべきか」
を教えてもらいました。
その会社で部下を持った時に「人としてちゃんと部下に向き合う」ことを徹底したおかげで、部下から助けられ、良い仕事をさせてもらいました。
部下との接し方、部下からの評価の良し悪しでかなり仕事の成果もストレスも違ってきます。
この記事をどんな人に読んでもらいたいか
今回は、部下からの評価が低い人の特徴について、5つ紹介していきたいと思います。
どれも、特に意識せず何気なくやってしまっていることばかりですので、「意識的に」気をつけていかないといけないです。
初めて部下を持った人、
部署異動になって新しいチームを任された人、
部下とのコミニュケーションに悩んでいる人、
そんな人に少しでも参考にしていただければと思います。
ちなみに、以前「仕事は優秀なのになぜか人望がない人」について書いた記事も合わせて読んでいただければと思います。
部下からの評価が低い人の5つの特徴
では、早速部下からの評価が低い人の特徴を5つ紹介していきたいと思います。
①金払いが悪い、セコい、ケチ
あえて、仕事に直接関係ないことから紹介してしまいました。
でも、これが上司の評価を下げる一番の原因では無いかとさえ思っています。
例えば、
・飲み会でキッチリ割り勘にする
・ランチもおごらない
・安物ばかりで身を固めている
こういうところを部下は鋭く見ています。
正直、別に悪いことをしているわけでは無いので、理不尽と言えば理不尽ですが。
とはいえ部下は太っ腹で、良いものを身につけた上司に憧れるもの。
逆に言えば、仕事と関係ないこのようなことで、評価を下げるのはバカらしいです。
なので、そこはうまくやっておく方がよいのではないかと思います。
なにも、毎回おごってあげる必要はないです。
何回かに1回は、「ここは俺がだしておくから」とさりげなくお会計しましょう。
また、身に付けるものも、何か1つでいいのでこだわりの品を身につけましょう。
本当に、どうでもいいと思うことかもしれませんが、こんなことで自分の評価が下がる方がもったいないです。
②仕事を丸投げする
「仕事を任せる」ことと、
「仕事を丸投げする」ことは明確に違います。
僕が見てきた人の中には、この区別ができてない人がとても多かったです。
●仕事を任せるというのは、内容をすべて理解した上で、その仕事を部下にやらせてみることです。
つまり部下の成長のためにやらせるのです。
そして、責任はすべて上司が取る。もしも成果がでたら、その手柄は部下に与える。
そういうことです。
●仕事を丸投げするというのは、仕事を押し付けることに過ぎません。
部下の成長のためではなく、自分の手抜きのために押し付けるだけなのです。
こういう上司を部下は嫌います。
仕事を任せるとはどういうことなのか?
これをまずはしっかり考えるべきですね。
③昔話ばかりする
何かにつけて、自分の若手社員だった頃の話や、過去の仕事の実績について語る人がいます。
意外と本人は気付いてないのですが。
過去の失敗談などなら笑い話のように聞いてくれるかもしれませんが、自慢話のようになってしまうと最悪です。
これは、若い社員には嫌がられますね。
昔話は、部下から聞かれたときにだけするようにしましょう。
昔は…とか、若い時は…とか、そんな言葉が出てきそうになったら口を閉ざすべきです。
④やたらマウントを取ってくる
部下にもライバル心を燃やしているのか、やたら「俺の方が仕事が出来るぞ」アピールをしてくる上司がいます。
これも敬遠されますね。
仕事が出来るから上司になっているわけで、それをさらに負けん気を出して威圧されても部下からしたら「はぁ…」となってしまいます。
マウントを取り続けないと上司の面目を保てないと思っているのかもしれませんが、部下はそんなこと意外と気にしてませんし、上司の実績は部下の誰もが知っていることでもあるので、血眼になってマウントを取る必要はないです。
逆に「若い時の俺より有能だなぁ」などと言っていた方が、リスペクトされます。
⑤部下のことに無関心
今はあまり濃いコミュニケーションよりも、クールで割り切った対応の方が良いと考えている上司も結構います。
確かに、昭和や平成ヒトケタの頃のように、パワハラまがいに飲みに誘ったり、プライベートにまで口を出すようなことは時代にフィットしません。
とはいえ、あまりにも無関心だと部下の心は離れていきます。
話はしっかり聞いてあげる、その上で相手の考えを尊重する。
そんな姿勢で部下と接するべきです。
まとめ
今回は、部下からの評価が低い人の5つの特徴を紹介しました。
今日挙げた内容は、時代に関係なく部下からの評価が低くなる要因だと、書いていてそう思いました。
ということは、今後もこのようなことをしてしまうと、部下からの評価が低くなってしまうということでもあるのです。
★部下からの評価が低い人の5つの特徴★
①金払いが悪い、セコい、ケチ
②仕事を丸投げする
③昔話ばかりする
④やたらマウントを取ってくる
⑤部下のことに無関心
すべて無意識のうちにやってしまいがちな事ばかりですので、意識して気をつけるようにしましょう。
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