飲食店の集客もネットだけで考えていけばいいのかしら?
チラシ広告の時代ではないと思うけど…
確かにネット集客が主流になってますが、飲食店は「チラシ集客」もまだまだ費用対効果を期待できます!
ネット集客全盛の時代に「チラシ」ってどうよ?
SNSマーケティングやリスティング広告などネットが主流の時代に、いまだに「チラシ」で集客を行うってどうなの?
そう思うのも分かります。
事実、ネット集客が出来ないと、もはや「そのビジネスは存在しないもの」として扱われてしまうのが現状です。
実は飲食店なら「チラシ」で充分集客が出来る!
結論から言うと、飲食店なら「チラシ」で充分集客が可能です。
むしろネットを使うより費用対効果が良くなったりする場合があります。
この記事では、飲食店がチラシで集客効果を出すためのポイントを5つ紹介していきます。
この記事を参考にしてもらえば、ネット集客がイマイチだったお店も、効果が出る可能性がありますので参考にしてみて下さい。
なぜチラシ集客が効果的と言えるのか?
僕がなぜチラシ集客が効果的だと断言しているのかというと、今までチラシで効果が上がらなかったことが無い(=チラシ集客では成功しかない)からです。
飲食店(中華料理店)を経営していたころは、折込チラシの反応率が1.2%あって、日経レストランという飲食店経営者向けの全国雑誌に、特集で取材に来られたこともありました。
ちなみにその時のデータを載せます。
内容など | 結果など |
---|---|
種類 | 新聞折込 |
部数 | 10,000部 |
反応件数 | 121件 |
反応率 | 1.21% |
売上額※ | 423,500円 |
経費(印刷・折込費用) | 55,000円 |
※チラシに反応して来店されたお客様からの売上合計
このような結果を出しました。
チラシは自分がパソコンで作った手作りチラシで、印刷はネット印刷を利用しました。一番安い紙のモノクロ印刷です。
しかも、1回だけではなく、約2年間で7回ほど折込広告をしましたが、最低でも0.7%の反応率はありましたので、チラシを撒いたら必ず黒字になっていたことになります。
なので、チラシ集客については良い思い出しかありません。
とは言え、今と時代が違うでしょ?
そう思う人も多いかと思います。
実は、僕もそう思っていたので(笑)
僕が飲食店のチラシを撒いていたのは、2008~2010年の頃。
今から10年以上も前の話です。
この記事を書いているのは2020年7月ですので、さすがにそんな昔とは時代が違うよ~と言われても仕方ないですね。
つい最近までは僕もそう思っていましたので、正直「チラシ」などもう金輪際実施しないだろうと自分でも思っていました。
ただ、2020年3月に、不動産屋を立ち上げた時に、ふと思い立って、新聞折込とポスティングを5万部ほど実施しました。
不動産のチラシなので、当然飲食店よりは反応が悪いはずです。
しかも、物件を1つも載せない、自分たちの仕事に対する思いなどを記載しただけのチラシでした。
普通なら、物件を載せない不動産屋のチラシなど反応が取れないと思われがちです。
費用は5万部撒いて、40万円ほどの費用でした。
(今回はちょっといい紙を使ってカラー印刷しました)
しかし、5万部撒いて、来店が6件ありました。
そのうち2件仲介の契約になったので、売上金としては250万円ほどの売上となりました。
高額な不動産のチラシでも、ここまで黒字になるので、やはり、現代でもチラシ集客は有効だと確信したわけです。
ただし、チラシ集客に失敗しないためのポイントが5つあります
飲食店を経営していたころは、売り上げがジリ貧で早急に何とかしないといけないという切羽詰まった状況でした。
そこで、学んだのがダイレクトレスポンスマーケティングと呼ばれるマーケティング手法でした。
ダイレクト(直接)お客様を集めるというマーケティング手法で、非常に泥臭いスキルです。
それを夢中で勉強して、片っ端から実践していったという感じです。
そのマーケティングについての勉強法は、また改めて別の記事にします。
とにかく、チラシ集客にはその「ダイレクトレスポンスマーケティング」の手法を使って行い、2020年の今も不動産の広告で成果を上げることが出来ました。
今回は、チラシ集客をするために絶対に間違ってはいけない「考え方」を5つ解説していきます。
この記事を理解して実践すれば、飲食店の集客に今でも充分な効果があると思います。
では、さっそく5つのポイントを解説していきます。
チラシ集客に失敗しないための5つのポイント
その① チラシの種類を選ぶ
チラシの種類と言っていいのか分かりませんが、僕が言う「種類」とは
- 新聞折込
- ポスティング
- フリーペーパー挟み込み
この3つを種類と呼んでいます。
それぞれ、どういうものかというと
新聞折込
これは言わなくても分かるかもしれませんが、新聞に挟み込まれるチラシの事です。
スーパーやドラッグストア、パチンコ店、車のディーラーなどは今でもこの新聞折込を多用してます。
ポスティング
新聞折込ではなく、各家のポストに直接チラシを投函します。単独でポスティングする「単配」は撒き終わるまでの時間が必要なので、ピンポイントの日にちを指定したイベントチラシなどには向かないかもしれません。ただし、その分目立つし、新聞を取ってない家庭にもリーチできます。
フリーペーパー挟み込み
地域ごとに発行されているようなフリーペーパーに挟み込むタイプのチラシ。どちらかというとポスティングに近いイメージ。配布エリアなどが限定される場合もあるけれどポスティングより割安になる場合が多いです。
こんな感じですね。
チラシと言ってもどんな配布をしていくかで反応が変わってきますので、よく考えて選びましょう。
新聞折込は、やや高所得者層や、年配向けの飲食業態なら有効です。
ポスティングは、新聞を取ってない若い世代や独身世帯にもリーチできる可能性があるので、若い世代向けの飲食業態には新聞折込よりは効果が期待できます。
フリーペーパーは、どちらかというと女性向けの飲食業態が向いてると思います。
フリーペーパー自体が美容系、ヘアサロン、などのクーポンも付いている場合が多いので、メインターゲットは年齢を問わず女性です。
このように、チラシを配布する種類によってターゲットが違うので、飲食業態のメインターゲットが誰なのかで考えるといいです。
チラシの配布はどこに頼めばいいのか?
●新聞折込の場合は、新聞販売店ごとに折込を依頼する形になりますが、新聞社に電話をすれば取りまとめの代理店の人が来てくれます。
そこで、配布したい販売店のエリアを指定して、依頼することになります。
●ポスティングの場合は、地域のポスティング会社などに依頼します。新聞折込の代理店がポスティングも引き受けてくれる場合もあります。
僕は、webのポスティング見積もりサービスを利用して比較検討して以来してました。
僕が利用していたポスティング紹介サービスのリンクを貼っておきます。
↓↓↓
●フリーペーパーの場合は、フリーペーパーの発行元に電話をすると、営業の人が来て手配をしてくれますので、そこで依頼をします。
その② 配布エリアを絞る
当然、部数にも限りがありますので、配布するエリアを絞って考えなくてはなりません。
飲食店は業態によってお客様の配布エリアが異なります。
カンタンに言うと、客単価の低い業態はお店の近くに。
客単価の高い業態は幅広くカバーする。
こんなイメージです。
例えば、客単価800円程度のラーメン店なら、お店から半径3km以内ぐらいを目安に配布するといいでしょう。
800円のものを食べに、わざわざ車や電車を乗り次いで来店してくれるとは考えにくいです。
超有名店になれば話は別ですが、そうでないなら、地元のお客様を大切にしましょう。
逆に、客単価8000円~2万円ぐらいするような寿司店や焼き肉店、フランス料理店などは、遠方からのお客様への配布もOKです。
ただし、エリアのポイントを絞って撒かないと、大量に撒かないといけなくなります。
今回は、この地域…というような絞り込みをしましょう。
その③ 一度にまとめてチラシを配布しない
チラシをやろうと思うと、多くの部数をドカンと撒こうとしがちです。
それは、正直「ギャンブル」みたいなものなので、やめた方がいいです。日にちとエリアとを少しづつズラシながら配布していきましょう。
そして、いつ、どのタイミングで配布したら効果があるのかのデータを取ることが大切です。
僕は、何曜日にチラシをいれたら効果があるのかを曜日をズラシながらテストしたことがあります。
1度に7000部撒くよりも、1000部づつ1週間毎日入れるとか、やってみるといいです。
あと、ちょっとチラシのデザインを変えた複数のパターンのチラシをテストするのもいいです。
これは「ABテスト」といって、ダイレクトレスポンスマーケティングでは当たり前のやり方です。
複数のチラシで効果測定して、効果の高かった方を次回から多めに配布するという感じで行います。
その④ イメージチラシを作らない
イメージ広告のようなものは一切NGです。
なんの効果もありません(と断言します)
よくやらかしがちなのが、インパクトのある料理の写真を1面にドーンと載せて「ガッツリ食らう○○店」みたいなどうしようもないチラシを作ってしまいがちです。
そういうイメージだけのチラシは全く意味がありません。
チラシには、どんなお店で、どんな思いで働いているスタッフがいて、どんな料理を、いくらぐらいで提供しているのかということを書いて下さい。
そして、一番大事なのは「このチラシを持ってお店に来てください」と最後に書くことです。
これを書かないならば、チラシを打つ意味がありません。
そして、来て頂くために、チラシにクーポン券などのオファーを付けるのです。
要するに、チラシは来店頂くことが目的です。
来店して下さいと言うチラシ以外は不要だと思ってほしいです。
その⑤ ネットへの流し込みをする
いくら、チラシは有効であるとはいえ、ネットへの流し込みも必ず行うべきです。
- お店のホームページのQRコード
- LINE公式アカウントのQRコード
- お店のTwitterアカウント紹介
- インスタグラムアカウントへの誘導
これは、必須です。
チラシを持って来店には至らなくても、ホームページを見てくれたり、SNSのフォロワーになってくれれば、それだけで見込み客となります。
チラシには必ず、ネットへの流し込みの記載をしましょう。
ネット集客・プラスαのアドバイス
チラシ集客をしていた僕から、プラスアルファのアドバイスを2つします。
1つ目 チラシ作りにコストはかけない
キレイで立派なチラシを作りたくなってしまう気持ちも分かりますが、チラシは出来るだけ低コストで作りましょう。
間違っても、デザイン会社などに発注するようなことはしなくていいです。
なんなら、手書きで作って、スキャナで読み込んでPDFにしたものを印刷するような感じでいいと思います。
今は、フォトショップなどの高額なデザイン系のソフトを使わなくても、ワードやエクセル、パワーポイントなどのソフトでもそれなりのチラシをデザインできます。
なので、デザイン料にはお金をかけなくても大丈夫です。
印刷は、ネットプリント一択です。
町の印刷会社より安くて速いので、ネットプリントを利用して印刷をしましょう。
間違っても自宅のプリンターとか、事務所の複合機でプリントしようとしたらダメです。
手間がかかる上に、インク代やらトナー代などで結局割高になってしまいます。
ネットプリントは低コストで納期も速いので、ネットプリントを利用しましょう。
僕が良く利用しているネットプリントのサイトのリンクを貼っておきますので、参考まで。
↓↓↓
2つ目 1回のチラシ配布で成果を期待しない
チラシは効果があるということと矛盾しているように聞こえたらゴメンなさい。
でも、一度のチラシで充分な効果があるとは限らないのも事実です。
何度も同じお店のチラシを目にして、ようやく認知出来るという場合も多いです。
なので、1度で終わらず、複数回チラシを同じ地域に撒いてみて下さい。
1度目ではそれほどでもなかったけど、2度目3度目と効果が上がる可能性もあります。
まとめ
チラシ集客もまだまだ全然効果が期待できます。
むしろ、飲食店のような地域密着型のビジネスには、ネット全盛の時代でも十分費用対効果は期待できます。
ただ、下手にやると「お金と時間をドブに捨てる」ことになるので、注意が必要です。
僕が経験してきたことを元に、5つほどチラシ集客のポイントを解説しました。
飲食店の業態によってチラシの作り方は変わりますが、基本的な考え方は同じです。
地元に愛されることが、飲食店を長く続けていくカギになると思うので、地域限定で集客できる「チラシ」を今の時代、見直してみるのもプラスになりますね!
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