住宅ローンの審査が通らない「5つの理由」

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住宅ローンの審査が通らないってたまに聞くけど、そんなに厳しいの?

僕の友人も住宅ローンの審査が「ゼロ回答(審査落ち)」だったと言ってなぁ…

住宅ローンは他のローンと違って、シビアに審査されます。今日はその理由と対処法について解説します。

住宅ローンは意外と審査に通らない?

家の購入をする際にほとんどの人が住宅ローンを利用します。

住宅ローンは長期に渡って借り入れができるし、金利も事業用の借り入れから比べればグッと低く抑えられています。

団体信用生命保険はじめ、様々な保険サービスも付加されるケースもあり、「融資」としては特殊なものと考えていいでしょう。

僕は、ハウスメーカーで数え切れないぐらいの住宅ローンの手配をしてきました。

ファイナンシャルプランニング技能士の資格(2級)も取得しましたので、住宅ローンのことであれば、ほぼどんな質問にも答えることが出来ます。

はっきり言うと、住宅ローンは意外と審査に通らないと言えます。

住宅ローン審査が通りにくい理由とは?

今は、奨学金、車の免許取得、ブライダルローン、マイカーローンなど、若いうちからお金を借りる機会が多いためか、割と「ローン」に抵抗のない人が増えてきました。

その延長で住宅ローンもとらえているため、比較的カンタンにお金を貸してもらえると思っている人も少なくないです

ところが、住宅ローンは車のローンやブライダルローンと同じようにはいきません。

住宅ローンの審査が通りにくい理由が3つあります。

1つ目の理由 金額が高額である

車のローンだと200万円から400万円ぐらいが一般的でしょうか。

金額的にはそれぐらいですね。

それに対して住宅ローンはおおよそ、2000万円~5000万円もの金額を借り入れすることになるのです。

物件によっては5000万円以上の融資申込をするケースだってあり得ます。

金額が高額になれば、当然審査も厳しくなります。

車のローンを通すようには通りません。

2つ目の理由 返済期間が長い

普通車のローンで60回~72回(5年~6年)での返済が一般的でしょうか。

それに対して住宅ローンは35年返済が基本となります。

返済期間が長いということは、金融機関にもリスクがあります。
もしもその長い期間のうちに経済状況が激変したらどうするか、もしも債務者(お金を借りる人)の収入が減少したらどうするか…

長い期間を置くということは多くのリスクを覚悟しないといけないということになります。

なので、当然、審査はよりシビアになります。

3つ目の理由 金利が安い

車のローン金利は目安としては2%~8%ぐらいでしょうか。

事業者用の貸し付けでも2%前後だったりします。

それに対して住宅ローンは、35年固定のフラット35で、1.29%。

一般金融機関の変動金利だと0.5%という超低金利で借り入れが出来たりします。(2020年6月現在)

金利を安く貸し出すため、審査も当然精査されることになります。

以上3つの理由から、住宅ローンは他のローンに比べて通りにくいと言えるのです。

住宅ローンの審査が通らない「5つの理由」

それでは、本題の「住宅ローンの審査が通らない「5つの理由」」について解説していきたいと思います。

理由その① 車のローンやキャッシングの残債がある

意外と意識してないのか、あまり気にしてない様子の人が多いです。

金融機関としては、他に借り入れがあると2つの理由から住宅ローンの融資を見送る場合があります。

1つ目は、単純に返済能力の限界を超えていると判断する場合。

他の返済と住宅ローンを同時に返済し続けることが不可能と判断することがあります。

2つ目は、「借金グセ」を懸念する場合。

借入履歴なども調査しますので、あまりにも借り入れ履歴が多いと、「借金グセ」があると判断される場合があります。

その場合、住宅ローンの返済が滞る可能性もあるため、住宅ローンの貸し付けを見送る場合があります。

今ある借入金の残債を全額返済することを条件に審査が通る場合もありますので、住宅ローンを借り入れる場合には、借入残債をクリアにしておく方がベターかと思います。

理由その② 過去に返済の延滞をした記録がある

ローンを組んで買い物をしたりしたときに、ついうっかり残高不足になってしまったこと、ありませんか?

実は、これが一番厄介なパターンです。

理由は「うっかり」でも、延滞は延滞。

これが過去に1度でもあるとかなり審査落ちの可能性が高まります。

複数回あったらもう完全にアウトです。

これはどれだけ事情を説明しても受けつけてくれない金融機関が多いです。

過去に、スポーツクラブを退会した際に、1ヶ月分だけ残高不足で会費が落ちず、その後引き落とし口座を使わなくなってしまったため、会費数千円が10年もの間延滞になったままの人がいました。

そのまま放置していたスポーツクラブも悪いですが、その人は結局「ブラック認定」

住宅ローンはどの銀行でも借りることが出来ず、家の購入を断念しました。

自分でも知らないところで延滞がついている可能性もあるので、日ごろからお金については細かくチェックしていくことが大切です。

理由その③ 転職したばかり

会社員の人で、転職したばかりの人は住宅ローンが通りません。

これ、意外と知らない人が多いです。

金融機関は安定した収入を見込んで住宅ローンの融資をしてくれるので、転職したばかりでその仕事を続けていけるのかどうか分からない人には融資してくれません。

金融機関によっても違いますが、最低でも1年、一般的には2年の勤続年数は最低必要です。

ただし、フラット35に関しては、勤続年数を問われません。

月収×12で年収換算してくれますので、転職したばかりの人でも住宅ローンを組むことは可能です。

理由その④ 自営業で節税対策をしている

自営業の人は、住宅ローンを申し込むときに直近3期分の決算書を提出しなくてはなりません。

その際に、節税対策を施して、利益があまり出てない決算書だと、住宅ローンは厳しくなります。

もちろん、脱税は論外ですが、節税はどの自営業者でも行っていることだと思います。

ただし、あまりに利益が少ない場合は、返済能力がないとみなされて住宅ローンが通りにくいです。

もともと、自営業者は会社員と比べると住宅ローンのハードルが高くなります。

自営業は収入面が不安定になりがちということを考慮されてしまうからです。

どれだけ順調に経営していても、自営業というだけで審査の目は厳しくなってしまいます。

これは、現実と受け止めていくしかありません。

なので、自営業者の方は、しっかり利益を計上する体質にしていった方が住宅ローンは通りやすいと言えます。

ちなみに、仕事で取引のある銀行さんが「住宅ローンはいくらでも貸します」と言ってきたりしますが、それはあまり信用しない方がいいです。

事業用の融資担当の人は住宅ローンもことは無知ということが往々にしてありますので、いざ、相談に行くと住宅ローンの審査が通らなかったというケースがたくさんありました。

理由その⑤ 返済比率が合わない(年収とバランスが取れない)

年収に応じて、いくらまでローンを組めるかというのは決まっています。

年収400万円未満の人は、年収の30%まで。

年収400万円以上の人は、年収の35%まで。

こう決まっています。

例えば、年収が360万円の人は、年間の総返済額が年収(360万円)の30%、つまり108万円までしか借りることは出来ません。

月々の支払いは9万円です。

月々9万円ということは、金利1.29%で35年返済にすると、3040万円ほどが限界ということになります。

これ以上の借り入れをしようとしたり、他の返済などがある場合はどんどん減額回答されてしまいます。

年収に応じて、返済額の上限が決まっているのです。

住宅ローンの審査を申込む前にやっておくべきこと

このように、住宅ローンは甘く見ていると「審査落ち」ということになりかねません。

住宅ローンがダメだとハウスメーカーも不動産屋も、打つ手が無くなってしまいます。

なので、将来(もしくは近々)家を建てる希望のある人は、早い段階から自身のお金の流れと、仕事での収入確保には気を配っておきましょう。

住宅ローン「事前審査」をおススメします

住宅ローンはいきなり申し込むこともできますが、各金融機関で「事前審査」と呼ばれる仮審査をしてもらえます。

自分がどれだけ住宅居ローンを組めるのか。
どんな条件で借り入れが出来るのかを、事前に把握することが出来ます。

事前審査が通れば、よほどのことがない限りは本申し込みの「審査落ち」は避けることが出来ます。

なので、住宅ローンの事前審査は必ず受けておくことをおススメします。

もちろん、事前審査が通ったからといって、絶対にそこで借り入れをしないといけないということはありません。

なので、安心して事前審査をしてみるといいと思います。

事前審査のやり方

では、どうやって事前審査を行えばいいかを説明します。

ハウスメーカーや不動産屋の担当に相談して代行してお願いすることももちろんOKです。

ただ、事前審査は自分でも比較的簡単にできるので、自分で行ってもいいと思います。

【事前審査のやり方】

  1. 銀行に備え付けの「事前審査申込用紙」を銀行で入手する(HPからダウンロードできる銀行もあります)
  2. 入手した事前審査用紙に記入する
  3. 直近の源泉徴収票(コピー)を準備する(ない場合は会社に再発行してもらいましょう)
  4. 自営業者の場合は決算書を直近3期分用意する(コピーでOK)
  5. 運転免許証のコピーを準備する(表裏両面)
  6. 健康保険証のコピーを準備する(表裏両面)
  7. 購入する予定の物件資料を準備する(あくまで購入予定の物件でOK)

以上のものを銀行に提出するだけです。

その際に、いくら借り入れたいのかを記入する欄がありますが、諸費用などが分からない場合は、提出先の銀行さんに相談して記入すればOKです。

住宅ローンの事前審査が面倒、よく分からない、時間がないという人へおススメのサービス

そうは言っても、住宅ローンの事前審査書類は書くところもたくさんあるし、銀行へ行くのも面倒だったり、不安だったりしますよね。

そんな人は、ネットでわずか数分で複数の銀行に審査申込できるサイトがありますのでご紹介します。

カンタンな入力をすると、一度に複数の住宅ローン審査申し込みができるサイトです。

このサイトは、住宅ローンなどの金融商品を管轄する省庁に対し、 綿密な確認を行い、関係省庁、提携している金融機関からの お墨付きをいただいた唯一のサイトとのことです。

国際規格であるISO27001を取得してるので、安心して利用できるサイトだと思います。

下記にリンクバナーを張っておくので、もし、住宅ローンに不安があるという人は、一度サイトを除いてみるといいと思います。

住宅ローン一括申込サイト

下記のサイトで住宅ローンの一括申込が可能です。
参考まで。(バナーをクリックすると参考サイトへリンクします)

コメント

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