話すテンポは「速め」がトレンド

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話のテンポは「速め」が変化してきた?


僕が営業の仕事に就いた時、まず最初に言われたのが「しゃべるスピードが速すぎる」という指摘でした。

じつは、これは僕に限ったことではなく、営業課に配属された新人たちはほぼすべて同じ指摘を受けることになります。

普段話しているスピードより間をもってゆっくり話さないとお客様が理解できないという指導で、このゆっくり間をもって話す技術の習得が案外と難易度が高かったです。

聞き取りやすく、分かりやすく、ゆっくり話して間を作る…これが「話し方」の基本でした。

しかし、現代は話すスピードにも変化が出てきたように感じています。

話すスピードは速めがいい理由


結論からいってしまうと、現代では「話すスピードはやや速めが好まれる」と言っていいと思います。


最近はテレビ離れが進み、ユーチューブやSNSの利用時間が断然多くなっています。

テレビに出てくるアナウンサーのしゃべるテンポはやはり教科書通りというか、聞き取りやすくて分かりやすいテンポではなされています。
それに反して、YouTubeの動画をみていると、話すテンポがすごく早い。

特にビジネス系ユーチューバーと言われる方々の話すテンポには、最初びっくりしてしまいました。
メンタリストDaigoさん、イケハヤさん、マナブさん、もふもふさんなど、皆さんすごく話すテンポが速い。

テンポだけではなく、話すフォーマットというのもすっきりしていて、結論を先に持ってくる話し方をされているので、結論までの到達スピードも速いです。

YouTubeを見慣れている人にとっては、このスピード感が標準であり、アナウンサーや一昔前のセールスマンが話すスピードは間延びをして聞こえてしまうのではないでしょうか。

つまり、話すテンポは少し早めが好まれるということです。

とはいえ、気を付けなければならない3つのポイント


ただし、気を付けなければいけないことが3つあります。
1つ目は、YouTubeを見てないであろう年配の世代には、早すぎる話し方は好まれません。
ゆったりと丁寧に話してこそ信頼を得られるかと思います。

2つ目は、早すぎる話し方は、ちょっと嘘くさい印象を持たれやすいです。なので、シビアなお話、例えばお金の話や法的な話をする際は、やはりすこしゆったりめに話した方が信頼されます。

3つ目は、話し手の問題です。この早く話すにも、基本が大事であることには変わりありません。ゆったり分かりやすく話す技術がある人がテンポアップして話すのは聞いていても違和感がありませんが、その技術が未熟なうちは、ただ早口でまくし立てられるような印象になってしまい、よくありません。
まずは、自在に話すテンポを操れる、とまでは言いませんが、ゆったり話す技術を習得した上でテンポアップすることが望ましいと思います。

まとめ


現代は、話すテンポは速め方が好まれます。
ただし、ゆったり話す技術も大切。

意識的に話すテンポのコントロールが出来れば最高です。

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