「結論は先に話せ」の勘違い

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話をする時に「結論から先に言う」というセオリー、誰でも一度ぐらいは聞いたことありますよね。


回りくどい前置きや、説明は後回しにして結論=何が言いたいのかを伝えることから始める、そういうことです。
確かに結論から先に言われないと何の話なのか、何が言いたいのか分からなくなるなることが多いです。
世の中にはこの「結論から先に言う」が出来ない人も案外多いものです。そんな時には「結論から先に」「結局何がいいたいの?」と思うのも当然ですね。
今、伝わる話し方や文章というようなものを解説しているコンテンツでは、ほぼ100%結論から先に言うという型で教えているのがほとんどです。

この結論から先に言うということに、僕も異論はありません。
ただ、この結論から先に言うというのを勘違いしている人も多いのです。
自分はちゃんと結論から先に言っているのにイマイチ伝わらない。そう思っている人がいたら、おそらく使い方を勘違いしている場合がほとんどです。

結論は先の勘違い



では、何を勘違いしているのか?
結論から先に言いますと(笑)、このメソッドの正確な解釈は「結論は先に言うが、答えは後から言う」
ということになります。この結論は先・答えは後がごっちゃになって、もう答えを先に言ってしまっているパターンが多いのです。
結論というのはその話で一番言いたいこと。答えとはその結論になる理由・原因です。
これを間違っちゃうと相手は話を聞いてくれないし、伝わり方も弱くなってしまいます。

住宅営業のトークで例を



例えば、住宅営業マンのトークを例に話してみましょう。
今日は良い例から「住宅にかかる光熱費は窓によって大きく変わってきます。ですので窓選びは慎重に検討しなければなりません。ではどんな窓だと光熱費がかからないかというと熱を通さない、いわゆる断熱性の高い窓が理想です」
これに対して悪い例「住宅の窓は断熱性の高い窓を選ぶ方がいいです。なぜなら光熱費が大きく変わってくるからです。断熱性の高い窓は樹脂で出来た窓が最近のトレンドです」

どうですか?イマイチ違いが分かりにくいですか?
無意識レベルで文章を読んでみると、さほど違いが分からないかもしれませんね。
ただ、このトーク、成約率が段違いになります。当然前者のトークのほうが成約率が高いです。
つまり「光熱費は窓によって大きく変わる」というのが結論。「断熱性の高い窓が理想です」が答え。この順番が良いのです。
後者の「断熱性の高い窓を選ぶ方がいいです」は答えですので、それを聞いたお客様はそれ以上話が入ってこなくなるのです。

これは、お笑いなどでよくやる「なぞかけ」と同じです。
〇〇とかけまして△△と説く。その心は□□です。というやつですね。
「△△と説く」というのが結論。「その心は□□です」というのが答え。
この順番が逆だったら何も面白くありません。
最初に結論を言うのは大事。そのあとで答えを伝える。
実はその答えも後続の話の結論になっていて、さらにその答えを…
と話が続いていくと、相手を引き込むとこが出来ます。

まとめ



相手に伝わる話し方は「結論は先で答えは後」これで話せば相手の興味を引き付けたまま進めることが出来ます。

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