起業をする時に失敗しないビジネス3つの条件とは？

起業が成功するかどうかは、始める前にすでに決定している

今回は独立起業する時にどんなビジネスが成功しやすいか？
逆に言えば失敗しにくいビジネスの条件を３つ解説します。

じつは、独立起業して成功するかどうかは、始める前に大方決まってしまいます。

成功しにくいビジネスでいくら努力して頑張っても、空回りというか徒労に終わってしまう可能性があるのです。

出来れば成功の確率が高いビジネスで頑張った方がリスクも少ないし、成功する確率も格段に高くなるということになります。

この記事では、僕が実際に体験したことを元により成功しやすいビジネスの条件を紹介していきます。
今日挙げる３つ条件に当てはまっているかどうかをチェックするだけで、起業後の成功確率を高めてもらえると思っています。

この記事の最後に、「失敗しないビジネス3つの条件」に合致したビジネスはどんなものがあるのかの事例も挙げますので参考にしてみて下さい。

では、早速解説していきます。

起業をする時に失敗しないビジネス3つの条件

では、順に解説していきます。

その①　在庫を抱えないビジネスであること

ビジネスを始めると言うと、多くの方は商品を作るか仕入れるかして販売しようと考えるのではないですか？

商品を作る、仕入れるということはすなわち、最初に商品代を支払うということになります。

そして、その商品代を回収して利益を上げるのは、支払った時期のずっと後になりますね。

これが非常にリスキーなことなのです。

最初にお金を使って商品をそろえて、もしもそれが売れなかったら？
その商品売れるまでに何か月もかかったら？

もちろん、商品が売れるまでは売り上げはゼロです。
売上がゼロということは、先に商品代を支払っているので「マイナス」状態ということなのです。

起業直後のお金が無い時に、長くマイナス状態を維持することなどできません。

また、在庫を保管しておく場所にもコストがかかりますし、商品によっては保管状態にもコストがかかったりします。
賞味期限のある食品などはとても危険。何もしないうちに商品価値が無くなってしまうことだってあります。

また、長く在庫として保管していくうちに世の中のトレンドが変わり「時代遅れ」の商品になってしまう可能性だってあります。

とにかく、在庫を抱えるということはそれだけ不利になると思った方がいいですね。

その②　初期コストがかからないビジネスであること

起業したビジネスは、正直成功するかどうか分からないのがほとんどです。
もちろん、誰しもが成功するつもりで起業するのですが、それでも確実に成功すると断言できるわけではありません。

それに、何の実績もない起業家に多額の投資または融資をしてくれる金融機関などはありませんので、おのずから少ない資金で始めるか、コツコツ貯めた自己資金でスタートすることになります。

なので、出来る限り初期費用は少なく始めたいです。

大きく設備投資がいるようなビジネスや、広告宣伝に莫大なお金をつぎ込まないといけないビジネスは避けた方がいいですね。

僕は昔、飲食業をしていたのですが、その業界でも独立して自分の店を持つ時に、いきなり理想のお店にしたくて内外装に数百万円、もしくは1000万円以上かけてしまう人もいました。

これで成功すれば問題ないですが、その資金を回収する前にキャッシュアウトしてしまう人もたくさん見てきました。
飲食業も居抜きの店舗を借りるとか上手に節約していかないと厳しいですね。

その③　粗利額が大きなビジネスをすること

ビジネスをする上で僕が最も重要視しているのが「粗利額」です。

粗利額が小さなビジネスは薄利多売に陥りやすく、忙しいわりに儲けは少ないという「貧乏暇なし」状態になってしまいます。

ここで大事なのは「粗利率」よりも「粗利額」です。
例えば粗利率が80%あっても、商品単価が1000円だったら粗利は800円です。
粗利率が40%しかなくても、商品単価が1000万円だったら粗利は400万円となります。

これは極端な例かもしれませんが、粗利額が大きい方がビジネスは楽です。
粗利額が大きいということは、つまり高額商品を扱った方がいいということでもあります。

かつて、僕がラーメン屋を経営していた時の粗利率は70%前後でした。
ラーメン1杯800円程度だったので、1杯売って560円の儲けになります。
1日100杯売っても5万6000円にしかなりません。
（そもそも16席しかないラーメン屋で1日に100杯は難しかったですし…）

失敗しないビジネス3つの条件に当てはまるビジネスとは？

上記で挙げた3つの条件に当てはまるビジネスにはどんなものがあるか、事例をあげます。

不動産仲介業

不動産仲介の仕事は仕入れはいりませんし、事務所も自宅兼用で開設出来ます。

初期費用こそ、宅建協会などへの登録料などで200～300万円必要ですが、一般的な起業を考えるとコストは低いと思います。

また、粗利額も大きいです。
例えば2000万円の中古不動産を仲介すると、70万円～140万円ほどの仲介手数料が入ってきます。

コンサルタント業

コンサルタントも仕入れは要りません。自分の持っている情報やスキルを伝えてお金にしていくビジネスです。

不動産業のように資格が必要なわけではないので、初期費用などほぼかからないに等しいです。
売値も自分の言い値ですし、経費も掛からないので粗利も大きく出来ます。

ただし、そのお金を払う価値のあるコンサルが出来ないと当然実入りはゼロです。

広告代理業

広告業も当てはまると思います。

ネット広告にしろ、媒体の広告にしろ、特に何かを仕入れて販売するわけではなく、広告の枠を売る仕事ですので初期費用はさほど必要ありません。

広告の粗利額もそこそこ大きいのでいいかと思います。
ただし、最近は広告の出稿に代理店を通すケースも少なくなったり、SNSを通じて集客する会社も増えましたのでこれから伸びる業界かどうかは微妙です。

保険業

保険屋さんも上記3つの条件に当てはまります。
もちろん、顧客獲得は難しい業界ですが、仕入れなどはありませんので初期にコストがかかるわけではないですし、粗利額も大きいと思います。

まとめ

起業をする時に失敗しないビジネス3つの条件とは？について解説しました。

この３つをクリアしてるかどうかが起業を成功できるかどうかの分かれ道です。